S社様では、県内に4店舗を出店しており、以前は各店に、卓上のレジ専用機をそれぞれ単独で設置し、運用されていました。レジ専用機であっても、ネットワークに接続して、本部で一元管理することは、もちろん可能ですが、かなり本格的なシステムの導入が必要となってしまいます。そこで、パソコンレジのご導入をご検討されました。VPNで各店舗をつなぎ得意先、商品、単価等のメンテナンスは本部で一括ですることができます。また、ポイントカードや、特売セールなどの設定も本部で行うことができます。
お客様の情報も、本部で一元的に把握できますので、ご来店履歴を元に、各種のご案内をお客様に発送する際も、それぞれのお店のデータを持ち寄らなくて良くなったようです。パソコンレジというのは、通常のパソコンにレジ用のソフトをインストールし付属の機器として、お客様向けの価格表示をするカスタマーディスプレイ、レシートを発行するレシートプリンタ、商品バーコードを読み取るバーコードスキャナ、キャッシュドロワなどを接続し、パソコンから制御するものです。
卓上レジ専用機よりも設置場所を取ってしまいますが、ソフトの方は通常のパソコンソフトなので、用途に合わせた機能のカスタマイズでは、柔軟性が高いと言って良いと思います。ご導入に当たってご尽力された、お二方に、お話をお伺いいたしました。
パソコンレジをご導入の前は、どのようなことが問題でしたでしょう
以前は各店で、卓上レジを使っていました。特売セールの時の、単価の入替えなども、各店個別に行っていましたので、結構な作業となっていました。また、お買いものポイントなど、お客様のお買上履歴の管理なども、それぞれ個別に行っていました。セールのご案内をお送りしたりといったことは、本部にデータを集めて行っていましたので、煩雑な作業が多かったかと思います。また、日々のお買上実績なども、レジから打ち出す精算票をFAXで送信していましたので、締めにも時間がかかっていたと思います。
パソコンレジをネットワークにつなげて運用してみて、いかがでしたか
各店の統一単価の商品であれば、本部で一括登録できますので、事前の準備が手早くなりました。新商品が届いても、JANコードや単価など、レジへの登録はすでに済んでいますので、店頭への陳列にだけ集中できるようになったのではないでしょうか。日々の日計や店舗別の月間集計表なども、今までは結構手間だったのですが、いつでも最新の状況と過去の実績を確認できるようになりました。
ポイントカードの運用についてお聞かせ下さい
ポイントカードは以前からご利用いただいていましたが、以前は古いレジだったので、お客様の来店履歴とポイントは別システムで運用していました。導入後はパソコンレジで同時に記録されますので、単に来店履歴だけでなく、お買上いただいた商品の履歴も記録がありますので、お問い合わせなどにも、素早くご対応できるようになりました。
今後のご要望として、何かありましたらお聞かせ下さい
まだ在庫の管理が十分ではありませんので、今後はそちらもしっかり把握できるようにしたいと思っています。海苔は自社工場で手配できますので、品切れの心配はないのですが、回転の良くない商品などは、賞味期限に注意を払わなければなりません。隅々まで目視で確認していると漏れてしまうこともあり得ますので。