社用の封筒は、毎月のようにお客様に届くことになりますから、会社にとっては、もうひとつの顔といったところがあります。こだわるお客様にとっては、納得する封筒を依頼するのに、時間がかかる場合もあるのかと推察されます。
今回は、封筒のムトウユニパック様にお伺いしました。ムトウユニパック様は、3ヶ所の工場と10ヶ所の支店・営業所に、中国青島にも工場を展開されています。
弊社より、いくつかのシステムをご導入いただいていますが、その中から、見積受注のシステムについてお話をお伺いしました。
デザインが大きな比重を占めるものですし、新たなアイデア商品も次々に生まれるのでしょうから、お客様の要望を漏らさず遅滞なく製造現場に伝えるシステムを構築されるのは、ご苦労も多かったのではないかと思われます。
本日は、本社電算室の伊東様に、システム構築のご苦労話を含めて、お話をお伺いしました。
導入以前には、受注確定以後の処理についてはシステム化されており、工場への手配から納品までの流れはシステムに乗っていました。 しかし、見積段階での原価の計算が、各人バラバラなのを、何とかしたいと考えておりました。 それに各工場の生産管理情報と物流情報、を一本化したいと思っておりましたが、その注文の入り口をシステム化することで、その後のデータの流れが整備されてゆくのではという期待がありましたね もちろん見積作成のためのルールブックは作られていましたが、その運用は個人にまかされているようなところもあり、精度の高い原価計算に基づいた見積を手早くご提示できるようになるまでには、それなりに経験が必要でした。 商品アイテムも入れ替わりが激しく、全ての商品に必要な情報が漏れなく記載されるということを考えていたら、おそらくまとまらなかったかもしれません。。
見積作成に必要な項目を埋めてゆく作業で、見積ができるようになりましたので、 営業さんの個人ごとのブレは無くなってきたと思います。メイン商品の封筒に関しては 入り口がしっかりしてきたことにより、後工程の管理もスムースになったと感じています。 毎回、工場に問い合わせないと、はっきりとした納期を、お客様に回答できない状態だったり、 工場に依頼した物件の、進捗状況を一々電話しなくても確認できたりと、効率的な活動に なったと思います。 そのためには、入り口のデータがしっかりしていれば、後工程は残りのデータを穴埋めしてゆくだけ みたいな状態にまで持ってゆければ良いわけです。そこまで到達していますとまでは 言えないかもしれませんが、それに近い状態にまで来つつあると思っています。
一部では仕事の流れというか、やり方が変わったでしょうが、
営業サイド、工場サイド からの協力はスムーズでしたでしょうか。
先進的な手法を取り入れて、一度にジャンプアップする方法もあるかも知れませんが、 基本的には現場の今の作業や手法を大きく変更することなく、ただ、今まで手で書いて FAXしていたのを、パソコンで入力するだけです、というような開発だったので、 おおきな混乱や、拒絶反応はなかったのではないかと思っています。 ただ、新しい扱い商品も、日々加わりますし、そのための設定項目をあらかじめ 全て用意できてからでないと、見積を出せないなどということが、許されるはずもありません。 お得意様が増えれば、受注形態もEDIを求められたり、ネット通販 をしているお客様であれば、通常の見積・受注・納品という工程に乗せづらい場合も 現れてきます。ただし、放っておくと、個人技の世界に逆戻りしてしまいますから、 日々システムも対応をせざるを得ませんね。
電算室 伊東様
さまざまな封筒製品
封筒には、社名の印刷が付き物だったりしますので、デザインや色ぐあいなど システム化に向かない要素がたくさんあることも否定できません。 さらに、商品アイテムも多様化し、その全てをシステムで一元的に管理するのは 難しいところがあります。 しかし、逆に考えれば、システムでしっかり管理すべき項目と、システム化をし ない項目とをはっきりさせることができれば、それはそれで、良いのかなとは 思いますね。
システム構築には付き物ですが、こうすればもっと良かった、
ああいうことも 考えておくべきだったというようなことは、いかがですか。
設 立 1949(昭和24)年3月1日
資本金 9,000万円
所在地 〒135-8480 東京都江東区永代1-7-12
主な業務
事務用和洋封筒、DM用封筒、フィルム封筒、名刺、はがき、カード 賞状用紙、領収証用紙、その他紙製品全般の製造販売 パッケージ、手提げ袋(ペーパーバッグ・エコバッグ)の製造販売及び、 以上に関する印刷・加工 電子カタログ他SP商品企画・制作、エコ緩衝材、断熱材 DMサービス事業